サラリーマンとして会社に貢献できるような人材になるには、「仕事ができるようになる」必要があります。
「仕事ができるようになる」とは「業種や職種を問わず、仕事で成果を出し続けれるようになる」ということです。
自分の考え方や行動を変えるだけで、どんどん仕事ができるようになっていきます。
仕事ができるようになってどうするか?
仕事ができるようになると仕事を楽しめるようになります。仕事ができずに誰からも評価されないような状況では、仕事を楽しむことはできません。
仕事ができるようになって周りの人から頼りにされるようになると、仕事を楽しめるようになってきます。
仕事ができるようになると、仕事にやりがいを持つことができ、会社や周りの人への貢献感を持つことができきます。
仕事ができる考え方・行動を知り、今の職場で成果が出せるようになると、別の業種や職種になっても同じように成果を出していけます。
仕事ができる考え方・行動を知ることは、現状を良くするだけではなく、未来への投資にもなります。
どうやって仕事ができるようになるか?
仕事ができるようになる方法は、ビジネス書を読めば色々なことが書かれています。ここではビジネス書に書かれていることの中から、仕事ができるようになるために効果の大きい方法を5つ紹介します。
- 主体的に働く
- 目的と目標から始める
- 優先度の高い仕事を優先する
- 相手の立場に立つ
- 人の力を借りる
1.主体的に働く
指示されるままに受け身で作業するのではなく、仕事の目的を達成するために自分で何をやるべきかを考えて働くことが大切です。
主体的とは自分の意志・判断で行動することです。
例えば、上司から「始めて訪問する会社の場所を知りたいから、訪問先周辺の地図を印刷してほしい」と頼まれたとします。
ここで「上司が予定どおりに訪問先にたどり着く」という目的のために、何をすべきかを考えます。
そして、訪問先周辺の地図を印刷するだけでなく「訪問先までの交通手段」や「最寄駅から訪問先までの徒歩ルート図」を上司に渡して、目的を果たすといった行動をとるといったことです。
主体的に働くことによるメリットは多い。例えば以下のようなものが考えられます。
- 指示された以上の仕事をして成果を出すことで、上司や周りの人からの評価が上がる
- 自分でやるべきことを考え行動することで、仕事をコントロールできている感覚が得られる
- 自分が選択した行動により成果が出せた/出せなかったという経験を積むことで、仕事で成果を出せる確率を上げていける
主体的に働くことは、仕事ができるようになるには必須の考え方です。
全ての仕事に対して主体的に働くことで、仕事をすればするほど仕事で成果を出せるようになっていきます。
2.目的と目標から始める
仕事に取りかかる前に仕事の目的と目標を決めてから始めることが大切です。
どのような仕事であろうと「これからする仕事の目的は何か?」を考え、「目的を達成するための目標(ゴール)はどうするか?」を決めてから仕事に取りかかるようにします。
目的と目標を決めてから仕事に取りかかることで、仕事のゴールを見誤ることがことがなくなり、ゴールを目指して最短ルートで進んでいくことができます。
例えば「上司にプロジェクトの状況報告をする」という仕事を考えてみます。目的と目標を決めてから始めると以下のような流れになります。
- この仕事の目的を「上司にプロジェクトの状況を正確に把握してもらうこと」と決める
- 目的を達成するための目標(ゴール)を「○月○日までに、プロジェクトの進捗率、残課題の状況、今後のスケジュールをまとめた資料を作成して上司に報告する」と決める
- 目標に向けて報告資料を作成して予定どおりに上司に報告する
これとは逆に、目的と目標を決めずに始めると、以下のように残念な状況に陥ってしまう可能性があります。これでは上司からの評価が下がったり、仕事を終わらすまでに時間がかかったりといったことになりかねません。
- 資料作成の予定を立てておらず先延ばしにして、上司から「報告はまだか?」と言われてしまう
- とりあえず過去の報告資料を見ながら資料を作って、報告時に状況把握に必要な情報が足りておらず、再度報告を求められてしまう
どのような仕事でも目的と目標を決めてから仕事に取りかかることで、ひとつひとつの仕事にかける時間を最小化して、しっかりと成果を出していくことができるようになります。
3.優先度の高い仕事を優先する
自分が持っている仕事に優先度を付けて優先度の高い仕事を優先することが大切です。
仕事の重みはそれぞれ異なります。「成果につながる/成果につながらない」「急ぎである/急ぎでない」といったように仕事を分けることができます。
仕事の優先度を意識しないと、急ぎの仕事を優先してしまうことになります。「成果につながらない急ぎの仕事」を「成果につながる急ぎでない仕事」よりも常に優先してしまうことになってしまいます。
仕事ができる限られた時間の中で、成果を出し続けるためには優先すべき仕事を見極めて、その仕事を優先して取り組む必要があります。
優先すべき仕事を見極めるには仕事を「重要であるか?」と「緊急であるか?」で分けることから始めます。重要である仕事とは以下のような仕事です。
- 会社に貢献できる仕事
- 自分の成果につながる仕事
- 自分がやりたいと思っている仕事
仕事を「重要であるか?」と「緊急であるか?」で分けたら、基本的には以下の順番で優先順位を付けて仕事をしていきます。
- 重要であり緊急である仕事
- 重要であり緊急でない仕事
- 重要でなく緊急である仕事
- 重要でなく緊急でない仕事
例えば、以下の仕事を持っていた場合、優先順位は「4>3>2>1」となります。2は後回しにできるなら4と3を終わらせてから取りかかるか、時間を掛けずにすぐに終わらせるかして、4に注力して終わらせて、3に時間を掛けるようにします。
- 交通費の申請
- 今日中にチェックしてほしいと依頼された重要でない資料の確認
- 来月の経営会議で使う資料の作成
- 顧客から急ぎで提出を依頼されている見積書の作成
仕事に対して優先順位を付けて、優先度の高い仕事を優先して取り組むことで、仕事で出せる成果が上がっていきます。
4.相手の立場に立つ
上司、同僚、部下、顧客、取引先など仕事でやりとりする相手の立場に立って仕事をすることが大切です。
仕事は様々な人とやりとりをしながら進めていくことになります。
仕事を依頼された場合、依頼した人の立場に立つために「この仕事はなぜやる必要があるのか?」「この仕事に何を求めているか?」「私に何を望んでいるか?」といったことを把握します。
例えば、上司から「君がメンバーとして参画しているプロジェクトにおける課題の対応状況を整理して報告してほしい」と依頼されたとします。これに対して以下のように進めていくことになります。
- 上司の立場に立つために「これをする必要がある背景は何か?」「この仕事の目的は何か?」といったことを質問する
- 上司は急遽このプロジェクトの状況を、経営層に報告するように依頼を受けていた。報告書に課題の対応状況も記載する必要があり、その情報を最も把握している私に依頼することにしたと分かった
- 上司の立場に立って考え、まずは報告書に必要な課題の対応状況を整理して上司に報告する
- さらに「上司が経営層に正確にプロジェクトの状況を報告できるようにする」という目的のために、自分ができることはないかと上司に確認し、報告書の作成を手伝う
このように相手の立場に立って仕事をすることで、相手に対してプラスαの貢献することができます。
上司だけでなく、同僚や部下、顧客、取引先とのやりとりでも、相手の立場に立って仕事をすることで、相手との信頼関係を構築することができ、相手から信頼されるようになります。
常に相手の立場に立って仕事をすることが、仕事で成果を出し続けることに繋がっていきます。
5.人の力を借りる
自分一人だけの力ではなく人の力を借りて仕事をしていくことで、こなせる仕事の量が劇的に増えていきます。
自分一人でできる仕事には限りがあるので人の力を借りて多くの仕事で成果を出していくことが大切です。
仕事ができるようになってくると、その分依頼される仕事も増えていきます。これまで以上に大きな仕事も任されるようになっていきます。
ここで自分一人の力で頑張って全ての仕事をこなしていこうとすると、いずれ仕事が回らなくなっていきます。
部下や指示できるメンバーがいる立場であれば、自分でなくてもできる仕事を選別して依頼していくようにします。もしいなければ、同僚や上司に協力してもらいながら仕事を進めていくようにします。
「自分一人でできる仕事は限られている。人の力を借りて多くの仕事をこなしていこう。」という考えで仕事をしていくことで、自分の責任でできる仕事の量を増やし続けていくことができます。
まとめ
ここで紹介した仕事ができるようになる考え方と行動を実践することで、必ず仕事はできるようになっていきます。
そして仕事ができるようになっていくと、仕事を楽しめるようになります。
今もし仕事ができなくて楽しめない状況だとしても、考え方と行動を変えるだけで、徐々にでも必ず仕事ができるようになっていきます。
ただし、いきなり考え方と行動を変えることは難しいかもしれません。これまでの仕事のやり方とギャップが大きすぎて直ぐには変われないかもしれません。
まずは、仕事ができるようになる考え方と行動を、しっかりと頭で理解することが大切です。
そして少しずつでも仕事の考え方と行動を変えていくことで、自ずと仕事ができるようになっていきます。