『働く上での大切な考え』とは何か?
それは『ただ流されるまま働くのではなく、どのように働くかを、自分で選択する』ことである。
自分で選べる「働き方」は、選択肢がいくらでもある。お金を稼ぐ方法には、本業一本だけでなく、本業と副業の組合せや、本業と投資の組合せも考えられる。
ただ「どのように働くか?」、つまり「自分が最善だと思う働き方」を見つけることは、簡単にはできない。
まずは「そもそも自分はなぜ働くのか?」を考えることから始めて、「自分は何をやりたいのか?」「自分は強みは何か?」といったことを考えていく。
「自分が最善だと思う働き方」をすることで、後から「もっと別のことをすればよかった」という後悔をなくせる。また、将来に対する漠然とした不安を持つことも少なっていく。
何よりも、自分自身で自分の人生をコントロールできているという感覚が持てるようになる。
また「自分が最善だと思う働き方」が見つかるまでは、業種・職種を問わず仕事で成果を出せるように、知識を学んで実践していくことも大切である。
そうすることで、選べる働き方の選択肢を増やすことができ、今とは違う働き方を選ぶことになった場合も、早い段階で成果を出せるようになる。
まずは「サラリーマンとして働くとはどういうことか?」から始めて、これからどう行動していくかを考えていきたい。
サラリーマンであることのメリット
サラリーマンとして働くことには、多くのメリットがある。例えば、以下のようなメリットが考えられる。
- 安定した収入が得られる
- 色々なスキルが身につく
- 人間性を磨くことができる
1.安定した収入が得られる
働くことで会社から毎月給料がもらえる。賞与(ボーナス)がもらえる場合もある。
また、社会保険(病気・ケガ、老後の生活、失業、労働災害、介護の際に保証が出る保険)の半分を会社が負担してくれる。
2.色々なスキルが身につく
仕事を通じて色々なスキル(技術的な能力)を身につけることができる。身につけることができるスキルは、業種や職種によって変わってくる。
例えば、営業系の職種であれば、「販売・接客」や「営業」などのスキルが身につく。技術系の職種であれば、「専門知識」や「資料作成」などのスキルが身につく。
3.人間性(人格)を磨くことができる
会社に入ると目上の人や、顧客と接する機会が多くある。挨拶や礼儀、敬語の使い方などの「ビジネスマナー」が身につく。
また、自分一人だけでやる仕事は少なく、他者と関わり合いながら働くことになる。時にはミスや失敗を経験して他者に助けられ、他者と協力しながら働くことで、他者と働くために必要な人間性(人格)を磨いていくことができる。
なぜ働くのか?
「自分は何のために働いているのか?」を考えることから始める。働くことの目的は人によって異なる。
例えば、「働く目的」として以下のようなものが考えられる。
- お金を稼いで安定した生活をしたい
- 顧客に喜んでもらいたい
- 仕事を通して会社や社会に貢献したい
- 仕事を通して自分を成長させたい
- 自分の才能や技能を使って成果を出したい
- 新しい製品やサービスを生み出したい
- 一緒に働きたい仲間がいる
このように「自分は何のために働いているのか?」を、自分の中で納得できるまで考える。これが「自分で働き方を選択する」ことの第一歩になる。
これまでやってきた「流されるままに働く」ことを見直すきっかけにもなる。
流されるままに働くとどうなるか?
働く目的を考えることなく思考停止して、流されるままに働くとどうなるか?
ケース1:仕事を辞めたくなった時の選択肢が限られる
働いていると、仕事を辞めたくなるときがある。
例えば「直属の上司が変わって、常にイライラして攻撃的なタイプの人で、毎日叱られ続ける」「小さい子供がいるのに、転勤命令が出て単身赴任になり、家族と離れ離れになる」といったときが考えられる。この他にも「給料が低く過ぎる」や「やりがいをまったく感じない」、「職場の人間関係が悪い」などといったことも、仕事を辞めたくなる原因になる。
仕事を辞めたくなったとき、流されるままに働いていると、取れる選択肢が限られる。それは「我慢して働き続ける」か「会社を辞める」のどちらかである。
「我慢して働き続ける」ことを選択した場合、ストレスや不安を抱え、体調を崩したり病気になってしまうかもしれない。
「会社を辞める」ことを選択した場合、会社を辞めた後、収入を得るために就職できそうな会社を選び、前の会社よりも「職場環境」や「給与・待遇」が悪く、前の会社の方が良かったと後悔するかもしれない。
ケース2:別の働き方をやっておけばと後悔する
流されるままに働き続けると、歳をとってから「もっと別の働き方をしておけばよかった」と後悔するかもしれない。例えば、以下のようなことが考えられる。
- もっと稼げる仕事をして、老後の資金を用意しておけばよかった
- もっとやりがいのある仕事をしておけばよかった
- 仕事ばかりでなく「家族との時間」や「趣味」にも時間を使うべきだった
このような残念な状況にならないように、「自分が最善だと働き方を選ぶ」ようにすることが大切である。そのための「アクションプラン」を確認していく。
【アクションプラン①】仕事で成果を出す
「自分にとって最善の働き方」が見つかるまでは、まずは今の会社で働きながら、仕事で成果を出すための知識を学び、実行していく。
ただし、今の会社で働くことで心や体に不調をきたすようであれば、今のままでは正常な判断ができない可能性があるので、会社を辞めてから行動に移した方がいいかもしれない。
仕事で成果を出せるようになると、新しい働き方をするときに、学んだ知識や経験を生かして早く成果が出せるようになる。
学ぶときに大切なことは、業種・職種を問わずに使える知識を学ぶことである。例えば以下のようなものが考えられる。
- 成功思考(仕事で成果を出すための思考)
- 伝達力(伝わるように話す・伝わる文章を書く)
- 傾聴力(相手の話を聴く)
- 思考力(自分で考える)
- 人間関係構築力(良好な人間関係を築く)
- 論理思考力(物事を整理し、順序立てて考える)
- 精神力(強いメンタルを作る)
- 人に動いてもらう力
- リーダーシップ(人を率いて成果を出す)
- プロジェクトマネジメント(プロジェクトを成功させる)
これらの知識を得るには「本を読むこと」が最も効果的である。
【アクションプラン②】自分の強みを把握する
自分の強みを把握しておくことは、自分に合った働き方を見つけるために必要不可欠である。
自分の強みを把握して、強みを伸ばし、強みを生かして働くことで、仕事でもより成果を出せるようになっていく。
自分の強みは、「自分が最善だと思う働き方」を見つけるための判断材料にもなる。
自分の強みは、以下のような方法で把握することができる。
- 過去の経験から判断する(人から評価されたこと・力を発揮できたこと・成果を出せたことなど)
- 身近な人に聞く
- 診断ツールを活用する
- 自分の苦手なことの逆を考える
これらの詳細については、また別の記事でまとめていきたい。
【アクションプラン③】自分がやりたいことを見つける
自分がやりたいことを見つけることも、自分に合った働き方を見つけるために必要不可欠である。
仕事には「やりがい」が必要である。自分がやりたいことを見つけ、自分がやりがいを持てる仕事をすることで、自分が納得できる働き方ができるようになる。
自分がやりたいことを把握するためには、「自分の価値観(何を大事だと思うか)」を知ることから始める。価値観には以下のようなものがある。
- 楽しくいたい
- 人と関わりたい
- 何かを作りたい
- 学び成長したい
- のんびりと暮らしたい
- 何かに没頭したい
- 人を喜ばせたい
- 自分の力を使い切りたい
やりたいことの見つけ方についても、また別の記事でまとめていきたい。
【まとめ】どのような働き方を選ぶか?
選べる働き方は無数にある。今の会社を「辞める」「辞めない」を含めて、例えば以下のような選択肢が考えられる。
- 会社は辞めず、今より成果を出して会社に貢献する
- 会社は辞めず、今より自分の能力を発揮できる部署に異動する
- 会社は辞めず、副業(投資も含む)を始めてお金を稼ぐ
- 会社を辞めて、「やりがいのある仕事」や「今よりも稼げる」会社に転職する
- 会社を辞めて、フリーランスとして働く
- 会社を辞めて、企業して自分のやりたいことを形にする
この他にも、「投資家になる」「海外で働く」「主婦になる」など、選べる選択肢は数多くある。
このように、「自分が最善だと思う働き方」を見つけて実行していくことで、自分の人生を自分でコントロールしながら、後悔のない働き方ができるようになる。